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ジャンゴの弾くソロは、1920〜30年代のアメリカの管楽器奏者からの影響が強いようです。アルペジオや装飾音はリード楽器のそれ、高音のトレモロはブロウしたホーンという具合です。また、中低音のビブラートの掛かったゆったりとしたメロディはトロンボーンから、スタッカートしたオクターブ奏法はトランペットからという影響も感じられます。
戦後、さらにアメリカナイズされたジャンゴは、電気ギターの使用を行いますが、ビバップの影響を受けて、間の取り方やテンション・ノートなどが、アルト・サックスのように聞こえることもあります。バックに回ったときのコードのパッシングは、バップのピアノ的でさえあります。
あまり語られることがありませんが、ジャンゴはアメリカのジャズに非常に敏感で、そのものをプレイしようとしていたのだと僕は思います。結果的には、ジプシー由来の音楽的感性が混じって、ジャンゴならではのサウンドになってしまったわけですが…